釜山旅行で人気のエリア
こんにちは。私は釜山で生まれ、ずっとこの街で暮らしているローカルの韓国人です。
初めての釜山旅行を考えている方に、この街の本当の魅力を案内します。
日本の友達から「釜山ってどんな街?」と聞かれることがよくあります。
多くの人が“海のきれいな観光地”というイメージを持っていますが、
私にとっての釜山は、人の温かさと生活のリズムが息づく街なんです。
朝、カフェで海を見ながらコーヒーを飲む人。
夜、屋台でチヂミを焼きながら笑うアジュンマ(おばさん)。
週末には市場で新鮮な魚を選び、家族と過ごす時間。
そのひとつひとつの風景が、私の“釜山らしさ”です。
日本からも近く、飛行機でたった1時間。
でも来てみると、日本とは少し違うリズムで時間が流れています。
人がのんびりしていて、海の風がやさしくて、
気がつくと心がふっと軽くなっている。
このブログでは、観光ガイドブックには載っていない、
**“ローカルの目線で感じる釜山”**をお届けします。
おすすめの場所だけでなく、
そこで出会える人や音、匂い、空気まで感じてもらえるように。
今日紹介するのは、初めて釜山を訪れるあなたにぴったりな
「釜山で絶対に行くべき10のスポット」。
でも、ただの観光リストではありません。
この街で生まれ育った私だからこそ知っている、
**釜山の“日常の美しさ”**を感じてもらえるよう案内します。
🏖️ 1️⃣ 初めての釜山旅行で見るべき!海雲台ビーチの朝日を見る — ローカルが一番好きな朝の釜山

釜山旅行でまず体験してほしいのは、海雲台の朝です。
観光客がまだ寝ている6時半ごろ、私はよく海辺を歩きます。
潮風はひんやりしていて、空は少しずつ金色に染まり、
犬を連れて散歩する地元の人たちの笑い声が聞こえます。
子どもの頃、母に「街が目を覚ますまで歩こう」と言われ、
温かい「ホドゥグァジャ(くるみ饅頭)」を食べながら海を見ていました。
それが、私にとって釜山の朝の原風景です。
📍行き方(最も簡単)
- 地下鉄2号線「海雲台駅」出口5または7 → 徒歩約7〜8分。
- バス1003番「海雲台ビーチ入口」で下車(海岸沿いを走るので景色がきれい)。
- 釜山駅からタクシーなら約20分(₩14,000〜₩16,000)。
🚶♀️ローカルポイント
朝8時前なら駐車場は無料。カフェも静かで空気が澄んでいます。
地元民は海辺を歩いたあと、「ダルマジヒル(달맞이길)」の坂道を散歩します。
松の木の間から海が見えるその道こそ、釜山らしい“静けさの美”です。
☕ 朝食おすすめ3選(ローカル評価&Google高評価)
- Waveon Coffee(ウェイヴオンコーヒー):
海を正面に望むカフェ。建築デザインも美しく、朝日とコーヒーがよく合う。 - OPS Bakery(オプス):
釜山の老舗ベーカリー。クロワッサンとミルククリームパンが人気。 - The Pancake Epidemic(ザ・パンケーキ・エピデミック):
西海岸のサーファー風ブランチカフェ。リコッタパンケーキは地元でも評判。
💬 ローカルメモ:
「朝の海雲台」は、観光客より地元の人が多い時間帯。
波の音とパンの香りの中を歩くと、釜山の穏やかさが自然と伝わってきます。
🌉 2️⃣ 広安里ビーチ — 夜の釜山を感じるならここ

海雲台が「朝の釜山」なら、広安里は「夜の釜山」です。
地元の大学生やカップルは、クラブではなくビーチで語り合うのが釜山流。
コンビニでビールを2本買って、靴を脱いで砂浜に座り、
波の音とギターの弾き語りを聴きながら時間を忘れます。
夜8時になると、**広安大橋(グァンアンデギョ)**のライトが点灯。
色が少しずつ変わり、海に反射して揺れる光は、
まるで街全体が呼吸しているようです。
📍行き方
- 地下鉄2号線「広安駅」出口3または5 → 徒歩7分。
- 海雲台からはバス141または40番で約20分。
- 釜山駅からは地下鉄1号線→西面で2号線に乗り換え→広安駅下車(約35分)。
- タクシーなら約₩13,000〜₩15,000(夜間料金込み)。
🍽️ オーシャンビューの人気レストラン
- F House(エフハウス):橋を見ながら食べるトリュフリゾットが絶品。
- 民楽刺身センター(ミルラッフェセンター):魚市場スタイルで、2階席から橋が一望。
- The Bay 101:海沿いの屋外バー。ビール片手に夜景を眺めるのが地元流。
💡ローカルアドバイス
- コンビニ(GS25・CU)ではピクニックマットの貸出あり。
- 音楽と海風の中でのんびり過ごすのが“釜山の夜”の正しい楽しみ方です。
💬 ローカルメモ:
夜10時を過ぎると、ビーチの端には静かなベンチが並び、
そこで栗を焼くおじさんがいます。
海風と焼き栗の匂い——私にとっては、これが釜山の夜の匂いです。
🐟 3️⃣ チャガルチ市場 — 釜山の心に触れる場所

釜山に来たら、ぜひ**チャガルチ市場(Jagalchi Market)**へ。
ここは単なる市場ではなく、釜山の“生活そのもの”です。
魚を売るアジュンマ(おばさん)たちの声は力強く、
どの店からも「新鮮だよ〜!」という叫びが聞こえます。
私の祖母は週末になるといつもここに来ていました。
買い物リストなんていらない。
笑顔と値切り交渉、それがチャガルチ流のやりとりです。
📍行き方
- 地下鉄1号線「チャガルチ駅」出口10 → 徒歩3分。
- 釜山駅からタクシーで約10分(₩5,000前後)。
- 一番活気があるのは午前9〜11時(漁船が戻ってくる時間)。
🍴 地元が通う食堂
- チャガルチ食堂88:グリルサバとメウンタン(辛い魚鍋)が定番。
- ハルメコドゥンオグイ:おばあちゃんが1人で切り盛りする焼き魚の名店。
- バダ食堂:アワビ粥と海鮮チヂミが人気。
💡市場の楽しみ方
市場の1階で魚を選び、2階の食堂で調理してもらえます。
刺身でも焼きでも、全部新鮮。
観光地というより、“食と人の交わる場所”です。
💬 ローカルメモ:
アジュンマに「감사합니다(ありがとうございます)」と笑顔で言ってみて。
ほとんどの人が「また来てね〜」と方言混じりで返してくれます。
それが釜山人の優しさ。派手じゃないけれど、心に残ります。
🎨 4️⃣ 甘川文化村(Gamcheon Culture Village)— 思い出が色に変わった町

釜山の象徴的なカラフルな街「甘川文化村(カムチョンムナマウル)」は、
“韓国のサントリーニ”と呼ばれています。
でも、地元の私にとってここは希望と記憶が重なった場所です。
祖母が若いころ、戦後すぐにこの丘の上で暮らしていたそうです。
「灰色の時代だったから、家を明るい色に塗ったの」と話してくれました。
それがこの街の始まり。
今でも坂道を歩くと、どこか懐かしい生活の音が聞こえます。
子どもたちがかくれんぼをしている声、
ラジオから流れる古いトロット(演歌)、
そして洗濯物の石けんの香り。
この村は写真を撮るだけの場所ではなく、人の暮らしが息づいています。
🚶♀️ 行き方
- 地下鉄1号線「土城駅」出口6 → 徒歩5分で「甘川文化村行きシャトルバス停」。
- 「西区2番」または「沙下区2番」バスで約10分、「文化村入口」下車。
- 釜山駅からタクシーで約₩7,000〜₩8,000(約15分)。
☕ ローカルが休むカフェスポット
- Mom’s Coffee(マムズコーヒー):屋上テラスからの眺めが最高。
- Vinyl & Coffee(バイニル&コーヒー):ジャズが流れる小さなカフェ。
- Gamnae Café(カムネカフェ):抹茶ケーキと釜山ビューで有名。
💬 ローカルメモ:
観光客の写真撮影が終わった夕方4〜6時頃がベストタイム。
坂道に差す夕日が家々をオレンジに染めます。
もしお店の人と話す機会があったら、ぜひ話しかけてください。
「昔はね…」と語り始めるその一言に、この街の本当の歴史が詰まっています。
🛕 5️⃣ 海東龍宮寺(Haedong Yonggungsa Temple)— 海の上に立つ祈りの寺

山にある寺が多い韓国で、海に面した唯一の寺が「海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)」です。
断崖に建つその姿はまるで波と共に生きているようで、
地元民の私にとっては「心を洗う場所」。
高校時代、試験前になると母に連れられてここへ来ていました。
「波にお願いしなさい。きっと不安を流してくれるから」と。
そして本当に、不思議と気持ちが軽くなるのです。
朝6時〜8時ごろ、太陽が海面から昇る瞬間。
僧侶の読経、カモメの鳴き声、波の音が混ざり合い、
その静けさは心の底まで響きます。
🚇 行き方
- 地下鉄2号線「海雲台駅」出口7 → バス181番「龍宮寺入口」下車。
- そこから徒歩10分で寺の入口へ。
- 海雲台ビーチからタクシーで約₩9,000〜₩11,000(約20分)。
💡 ローカルのおすすめ時間
早朝または夕方。観光バスが来る前が静かで神聖。
🍵 近くの立ち寄りスポット
- Bluesky Café(ブルースカイカフェ):崖の上の絶景カフェ。
- Cheongsapo Ttangttang Chicken(チョンサポ・タンタンチキン):海を見ながらチキン&ビール。
- Dalmaji Hill Café Street(ダルマジヒルカフェ通り):寺から車で10分、釜山で最も人気のある海沿いカフェ街。
💬 ローカルメモ:
断崖の手すりに手を置き、海を眺めてください。
宗教に関係なく、波の音が祈りのように響きます。
ここで聞く「静けさ」は、釜山でしか感じられない心の平和です。
🚋 6️⃣ ブルーラインパーク列車(Blueline Park Train)— 釜山の海を走る時間

釜山に長く住むと分かることがあります。
「海はいつも近くにあるけど、同じ日は一度もない。」
その違いを一番よく感じられるのが、このブルーラインパーク列車です。
ヘウンデからソンジョンまで、海岸線に沿ってゆっくりと走る列車。
車窓は床から天井までのガラスで、波がすぐ目の前に広がります。
スマホを置いて、ただ風と光を感じてください。
それが釜山流の“瞑想”です。
🚆 ルートと料金
- 出発駅:ミポ駅(海雲台ビーチの東端)
- 経由:ミポ → チョンサポ → ダリットルスカイウォーク → ソンジョン
- 30分ごとに運行(9:30〜18:00)
- 料金:片道₩7,000/往復₩12,000
💡 ローカルアドバイス
- 海側(左側)の座席がベストビュー。
- 夕方5時半ごろの“ゴールデンアワー”が特に美しい。
☕ 途中で立ち寄りたいカフェ
- Cheongsapo Daritdol Skywalk Café(チョンサポ・スカイウォークカフェ):ガラス床の展望+エスプレッソ。
- Waveon Coffee(ウェイヴオンコーヒー・ソンジョン店):釜山で最も有名なオーシャンビューカフェ。
- Sonmok Coffee(ソンモッコーヒー):地元民に愛される小さな隠れ家カフェ。
💬 ローカルメモ:
線路沿いでは漁師が網を直し、子どもたちが列車に手を振ります。
こちらも手を振り返すのが、釜山ローカルのルール。
その瞬間、あなたもこの街の一部になります。
🍢 7️⃣ 南浦洞の屋台グルメ — 釜山の夜はここから始まる

釜山の味は、レストランではなく屋台にある。
夜の南浦洞(ナンポドン)を歩くと、甘辛いソースの香りが風にのって漂ってきます。
「アジュンマ〜 トッポッキ一つちょうだい!」と声をかけると、
笑顔で「ちょっと辛いけど大丈夫?」と返してくれる。
その瞬間、もうあなたも釜山の仲間です。
📍行き方
- 地下鉄1号線「南浦駅」出口7 → 徒歩3分。
- 釜山駅からタクシーで約₩4,000(約10分)。
- 最も賑やかな時間帯:17:00〜21:00。
🍜 おすすめの屋台フード3選
- 씨앗호떡(シアッホットク):ナッツ入りの釜山名物ホットク。カリカリで香ばしい。
- 三進オムク本店(Samjin Eomuk):100年以上の老舗フィッシュケーキ店。
- トッポッキ&天ぷら屋台:地元学生が並ぶ人気スポット。
🛍️ 周辺で寄りたいスポット
- 光復路ストリート(Gwangbok-ro Street):地元ブランドや雑貨が並ぶショッピング通り。
- ロッテ百貨店光復店展望台:港の夜景が一望できる穴場スポット。
💬 ローカルメモ:
お腹がいっぱいになったら、BIFF広場で映画ポスターを見てみて。
ここは釜山国際映画祭の発祥地。
星よりも明るいネオンの下で、釜山の夜はまだまだ続きます。
🧖 8️⃣ 新世界スパランド(Shinsegae Spa Land)— 釜山の温もりに包まれる

釜山のローカルは、ストレスが溜まるとスパに行く。
それが一番のリフレッシュ方法。
新世界百貨店センタムシティ店の中にある「スパランド」は、
地元でも“日常の中の贅沢”として愛されています。
私は仕事で疲れた日、ここで半日を過ごします。
サウナで体を温め、露天風呂で海風を感じ、
最後に休憩室で冷たい「シッケ(甘酒)」を飲む。
それだけで、世界が少しやさしく見えてくるんです。
🕒 営業時間・料金
- 営業時間:9:00〜22:00(最終入場21:00)
- 料金:平日₩20,000/週末₩25,000
- 年齢制限:満13歳以上のみ入場可能。
📍行き方
- 地下鉄2号線「センタムシティ駅」出口10 → 徒歩2分(新世界百貨店内)。
- 海雲台からバス139または141で約15分。
💡 ローカルおすすめコース
1️⃣ スチームサウナ(松の木の香り)
2️⃣ 冷水プールでクールダウン
3️⃣ リラックスラウンジで昼寝
4️⃣ 仕上げは「シッケ」と「ゆで卵」🍶🥚
💬 ローカルメモ:
観光に疲れた体を癒したいなら、ここが一番。
「釜山人の休日」をそのまま体験できます。
🌅 9️⃣ 青沙浦灯台(Cheongsapo Lighthouse)— 夕日が街を染める時間

釜山の海が一番きれいに見えるのは、昼でも朝でもなく夕方です。
その中でも、私が一番好きなのがこの青沙浦(チョンサポ)灯台。
赤と白の2つの灯台が並ぶ小さな漁村で、
地元の人はここで夕日を見ながら一日の終わりを迎えます。
昔、大学時代の友達と夜通し語り合ったことがあります。
波の音がBGMで、灯台の光が私たちの顔を照らしていました。
釜山での思い出は、たいてい海と共にあります。
📍行き方
- 地下鉄2号線「海雲台駅」出口7 → バス100・139・181で「青沙浦入口」下車。
- 徒歩約10分で灯台に到着。
- 海雲台からタクシーなら約₩7,000(約15分)。
🍽️ 周辺おすすめスポット
- チョンサポタルリットルスカイウォーク:海の上に浮かぶガラス橋。
- Cafe Roof Top(カフェルーフトップ):夕日を眺めながらラテを一杯。
- Ttangttang Chicken(タンタンチキン):チキン&ビールを夕日と一緒に。
💬 ローカルメモ:
17:30〜18:30の“ゴールデンアワー”がベスト。
オレンジの空に照らされた波を見ていると、
言葉はいらなくなります。
🗼 🔟 釜山タワー(Busan Tower)— 光の街を見下ろす場所

最後におすすめしたいのは、釜山を一望できる場所。
龍頭山公園(ヨンドゥサンコンウォン)の中に立つ「釜山タワー」です。
ここに来ると、釜山という街の全てがひとつにつながって見えます。
山、港、橋、そして人々の灯り。
夜になると、広安大橋のライト、南浦洞のネオン、
港に浮かぶ船の明かりが一面に広がります。
まるで街全体が星座のように輝いていて、
「この街に生まれてよかった」と思う瞬間です。
📍行き方
- 地下鉄1号線「南浦駅」出口1 → 徒歩5分。
- ロープウェイのような「スロープカー」で頂上へ行くのもおすすめ。
- 営業時間:10:00〜22:00(入場₩8,000)。
💡 ローカルおすすめ
展望台に上がる前に、公園内の鐘を鳴らしてみて。
願いごとが叶うと言われています。
💬 ローカルメモ:
上から見る釜山は、昼とはまったく違う顔をしています。
灯り一つひとつが人の生活であり、物語。
その光を見ていると、釜山という街が“生きている”ことを感じます。
🌊 おわりに — 釜山のローカルからあなたへ
もしあなたがこの街を歩いて、海の風を感じて、
市場でアジュンマに声をかけられたら——
もうあなたも、少しだけ“釜山の人”です。
釜山は派手な観光地ではありません。
でも、何度訪れても心があたたかくなる不思議な街です。
その理由は、きっと「人」だと思います。
笑顔で迎えてくれる人、親切に道を教えてくれる人、
「また来てね」と手を振ってくれる人。
そんな出会いが、釜山旅行を特別にしてくれるのです。
帰る前に、もう一度だけ海を見てください。
波の音の中に、「また遊びにおいで」と
この街が小さくささやいているかもしれません。
また釜山で会いましょう。
あなたの韓国の友達より — Easy Korea Life
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